配線図と実物を往復しながら、
制御設計のスキルを磨いています。
電気・制御設計
鐵本 一仁
2012年入社
現場で実物に触れることで理解が深まる
工作機械にはお客様の要望に合わせオプションを取り付けます。オプションの電源をどうするか、電線をどう接続するか設計するのが電気系のハード設計者である私の仕事です。電源は工作機械本体から取ることもあります。その場合は元の電気容量以上は出力できないですし、本体を動かすための電力も考慮しなくてはなりません。機械のカタログを見ながら規格を考えていきますが、実機はカタログスペックとは異なる場合も。実際に電線をつないでいる製作担当者に実情を聞いたり、機械設計者に機械の構造を確認するなど、周りと協力しながら仕事を進めています。実物に触れることで理解が進み、設計にフィードバックできています。
制御盤から設計者の意図を読み解く
同じお客様でも別の工場で製作している機械の制御盤を見ると、作りが微妙に異なります。設計者の考え方の違いや好みで配線が変わってくるので、意外と人間くさい世界だと思います。「この設計者は、どうしてこんな考え方をしたんだろう?」と考えながら配線を見ていると、勉強になることも多いんです。私もまだ経験は浅いですが、自分なりのこだわりがあり、最近は常駐先のお客様の新入社員に図面の描き方や、部品を手配する手順を教える立場になりました。現在では機械設計に比べ、制御の技術者は少ないですが、これからもっと増えていくと、いろんな考え方を共有できてさらに成長できるのではと思います。